結び紐のない式正冠


平安時代の日本人が用いていた冠の正式な着け方です。冠の中の「マゲ」に串を挿して固定するため、あごで結ぶ余分な取り付け紐がありません。紐がないことでお顔が前後で分断されず、すっきりと美しく見えます。また、胸元に結び紐が垂れないため衣装の美しさが際立ちます。この取り付け方法には、頭と冠の大きさ、冠の形、マゲや差込穴の位置が正確に合う高度な技術が必要で、同一工房による一貫制作でなければ実現できません。
爪まで彩色されたふっくらした自然な指先

デッサンに基づいた理想の形を追求し、作品ごとに大きさや形を調整して制作。指先はふっくらと自然な造形で、爪の形や色、握った際に生じるしわまで人の手に近づけて表現しています。
